「高齢者の施設選び、最初に決めるべきは“施設”ではありません」
「近いから、ここにしよう」
「知り合いが通っているから、ここなら安心」
高齢者の運動施設やリハビリ施設を選ぶとき、
つい「場所」「料金」「設備」などから考えてしまいがちです。
もちろん、これらも大切です。
でも、私はそれ以上に大切なことがあると思っています。
それは、
「自分の体を、これからどうしたいのか?」
という視点です。
たとえば、
「杖なしで歩けるようになりたい」
「孫と一緒に旅行へ行きたい」
「自分で買い物に行きたい」
「台所に立って料理をしたい」
「もう一度ゴルフを楽しみたい」
「できるだけ家族に迷惑をかけず、自分のことは自分でしたい」
人によって「なりたい体」は違います。
だからこそ、施設選びも一人ひとり違っていいのです。
「何をするか」より「何のためにするか」
高齢者の運動では、ただ筋肉を鍛えればいいわけではありません。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、高齢者は個人差を踏まえて運動の強度や量を調整し、筋力・バランス・柔軟性などを組み合わせることが推奨されています。(健康21)
つまり、
「みんなと同じ運動をする」
ではなく、
「今の自分に必要な運動をする」
ことが大切です。
例えば、同じ「足腰を鍛える」という目的でも、
・転ばないようにしたい人
・階段を上れるようになりたい人
・長く歩けるようになりたい人
・ゴルフを再開したい人
では、必要な運動は変わってきます。
施設を選ぶ前に「未来の自分」を考えてみる
施設を見学する前に、ぜひ一度考えてみてください。
「3か月後、半年後、1年後、自分は何ができるようになっていたい?」
ここが明確になると、施設を見るポイントが変わります。
「どんなマシンがあるか?」
だけではなく、
「自分の目標を理解してくれるか?」
「体の状態に合わせて運動を調整してくれるか?」
「できるようになったことを一緒に確認してくれるか?」
という視点が生まれます。
厚生労働省も、筋力トレーニングでは個人の特性や能力に合わせる「個別性の原則」が重要で、一律の回数ではなく個人に合った目標を設定することを勧めています。(健康21)
「施設に合わせる」のではなく「施設を自分に合わせる」
これは、施設選びでとても大切な考え方です。
「この施設では、この運動をします」
ではなく、
「あなたは、何ができるようになりたいですか?」
と聞いてくれる場所を選ぶ。
私は、そこに大きな違いがあると思っています。
高齢になってからの運動は、若い頃のように「体を鍛えること」だけが目的ではありません。
「これからの人生を、自分らしく過ごすため」
歩けるようになれば、外出できる。
外出できれば、人に会える。
人に会えれば、楽しみが増える。
そして、その積み重ねが「自分らしく生きること」につながっていきます。
だから施設を選ぶときは、料金や距離だけで決めるのではなく、
「私は、どんな体になって、どんな生活をしたいのか?」
を最初に考えてみてください。
施設選びのスタートは、
「どこに通うか?」ではありません。
「どんな未来を手に入れたいか?」です。
その答えに合った施設を選ぶことが、
将来の「できる」を守る第一歩になるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
千葉県習志野市津田沼のJR津田沼駅徒歩8分
高齢者専門 個別ジム グラシア パーソナルトレーナー
青木

