「90歳でも認知機能は変わる。運動が脳と生活を取り戻した実例」

千葉県習志野市津田沼のJR津田沼駅徒歩10分以内の場所で、高齢者専門 個別ジム グラシア パーソナルトレーナーの青木です。

「最近、母の受け答えが明らかに変わってきたんです」

そう話してくださったのは、57歳の娘さんでした。

お母様は90歳。来所前はベッド中心の生活が続き、

活動量の低下とともに認知機能の低下、物忘れの進行がみられていました。

◾️約2週間のベットでの生活

きっかけは足の怪我による約2週間のベットでの生活。

この“短期間の不活動”によって、立ち上がり・歩行能力が急激に低下しました。

高齢者においては、わずか1〜2週間の活動制限でも

・筋力低下(特に抗重力筋)

・バランス能力の低下

・日常生活動作(ADL)の低下

が顕著に起こることが知られています。

さらに重要なのは、この身体機能の低下が認知機能にも影響するという点です。

活動量の低下により、

・脳血流の減少

・前頭前野の活動低下

・外部刺激の減少

が生じ、結果として思考力や判断力の低下につながります。

娘さんは当時、ほぼ毎日実家に通いながら介護を担い、

慢性的な睡眠不足と精神的ストレスを抱えていました。

このケースで重要視したのは、単なる筋力回復ではなく、

**「身体機能の再獲得を通じた生活機能と認知機能の再活性化」**です。

リハビリ開始後は、以下の段階的アプローチを行いました。

① 起居動作(寝返り・起き上がり)の再学習

② 立ち上がり動作の反復練習

③ 短距離歩行とバランストレーニング

④ 日常生活動作への応用(トイレ・家事動作)

これにより、「できる動作」を一つずつ再構築していきました。

開始から約1年後——

・自立した立ち上がりが可能

・自宅でのトイレ動作は杖なしで自立

・洗濯機の操作が可能

・簡単な調理動作を再獲得

といった身体機能の改善に加え、

会話の応答性の向上、理解力の改善といった認知面の変化も認められました。

◾️90歳のお母様(リハビリ中)です。↓

運動介入が認知機能に与える影響については、

有酸素運動や反復的な動作訓練が脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌を促進し、

神経可塑性を高めることが報告されています。

つまり、適切な運動は単なる筋力改善にとどまらず、

「脳機能の維持・改善」にも寄与する可能性が高いのです。

「もう高齢だから改善しない」という考えは、必ずしも正しくありません。

重要なのは、

・過度な負荷ではなく継続可能な運動

・日常生活に直結した動作練習

・成功体験の積み重ね

これらを適切に組み合わせることです。

結果として、本人の自立度が向上するだけでなく、

介護者の身体的・精神的負担の軽減にも直結します。

今回のケースは、年齢に関わらず、適切な介入によって

「身体」と「認知」の双方に変化が起こり得ることを示す一例です。

もし現状に不安を感じている場合は、

まずは活動量を少しでも増やすことから始めてみてください。

その積み重ねが、確実に未来を変えていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。